FXには、ロスカットというシステムがあります。強制損切りと表現される事もありますが、スワップ目的で取引するなら、そのロスカットを防ぐ必要があります。基本的には外貨のレートに枚数を乗じれば、ロスカットまでの目安を確認できます。
リスクを限定するためのロスカット
FXには、もちろんリスクはあります。ノーリスクの商品ではありませんから、注意が必要です。ただ幸いにもFXにはリスクを限定するシステムもあって、ある一定以上の損失額になりますと、強制損切りされます。
例えばFXの業者に預けているお金の合計額は、100万円だとします。
それでロスカット水準が20%の時などは、預けている資産が20万円を下回った時には、強制決済される訳です。
強制決済されてしまえば、確かに損失は発生します。
しかし損失額は、もちろん拡大する可能性はあるでしょう。80万円の損失どころか、90万円以上になる可能性も大いにあります。その事態を避ける為に、ロスカットのシステムが採用されている訳です。
高金利な外貨で取引する時のロスカットは要注意
ところで人によっては、高金利通貨を活用して取引を行っています。
日本円よりは金利が高いので、外貨に注目している方も少なくありません。ただし高金利外貨で金利を稼ぐ為には、買い注文する必要があります。という事は、外貨のレートが下がってしまいますと、損失になる訳です。
このため外貨のレートが急落した時には、ロスカットになる事はあります。せっかくスワップポイントで稼いでも、強制損切りになってしまう事はよくありますから、注意が必要です。
ロスカットを防ぐためにレバレッジを低くする
なおロスカットを防止したいなら、レバレッジ1倍で取引する方法もあります。
例えば現時点での南アフリカランド円のレートは、7.5円だとします。その場合、ランド円を1万枚だけ保有する分には、口座に75,000円あればロスカットされません。実質的にレバレッジ1倍になるので、ロスカットを防ぐ事はできます。
他の外貨も、同じような方法で防ぐ事はできます。ですからリスクを抑えたいなら、レバレッジを低めにする方法もあります。
ロスカット水準を確認できるシミュレーション
ちなみにFXの業者は、たいていシミュレーションのフォームを提供しています。
ロスカットが心配な時は、そのフォームに入力してみる方が良いでしょう。
フォームに取引通貨や枚数やレートなどを入力すれば、ロスカットになる水準を確認することもできます。
リスクを抑えたい時は、それも使用してみる方が良いでしょう。